12/14/2006

富の偏差に埋もれる日本人の実態

なんら驚く事ではないが80対20の法則のルーツとなる富の分布である。

国連大学世界開発研究所が発表した統計
では、
「最も豊かな層の1%が世界の個人資産の40%を保有する」
「上位10%が85%を保有」
「世界の人口の半数を占める貧しい人々の資産は全体の1%に満たない」

日本人だけを照らしてみると、上述の豊かな1%の層の27%を占める世界第2位。つまり1%の中の27%は、1/100 x 27/100 = 27/10000

1万人中27人が日本人で、世界の富(個人資産)合計125兆ドルの40%に当たる50兆ドルの一部をなす人だという事になる。

もっと深く突っ込んで考えてみよう。その富も平均分布になっているはずはなく、これまた大きな偏差があるはずだ。80対20の不均衡法則が富層の中にも分布されていると仮定すると上記の確立から、50兆 x 85% = 42.5兆ドル、日本円にして4900兆円がたった650万人(1/100 x 10% = 1/1000 x 世界人口65億)によって保有されている。そして日本人のエントリーは先述の単純確立27%をあてはめれば175万人。うそだろうーよ。1億2千万日本人口で175万人は1.4%だよ。バリバリバリューもびっくりな超セレブ日本人が100人に1人以上いるのかって。

だから現実的に考えてみるとそんな多くの日本人が巨富の一部にエントリーされている事は少々考えにくいかもしれない。きっと巨富の多くは異なる独自の経済システムであったり、はっきり言ってしまえばオイルマネーや金融などでグレーな領域の人たちが活躍する国や地域に集中しているんだろう。


ならば平均化された場合はどうなのか。

なんと一人当たりの資産第一位はやっぱり我ら日本。その額18万1000ドル、2000万円強。格差拡大、二極化が懸念されているが日本は偏差0.55で米国の0.8よりまだまだ低い。巨富のいない健全な経済活動の日本人はどちらかというと、小金持ちと小貧乏は増えているけど大金持ちはそれほど多くないといったかんじなのかな。

世界から見たら「日本人はお金持ち」。

だけどねぇ、、、高コスト体質なんだよ。これは経済活動において日本企業の悩みであると同時に、個人も同じく病んでいるようにも思える。これを象徴するのが「物価水準に照らした購買力平均」。第一位はスイス、そして米国、英国が日本を上回る。

うーん、このスイスはあながち当たっていると経験からそう感じる。スイスに出張して外食すると出張手当で補えず赤字になるぐらいだから。だってビックマックセットが1100円。そんな贅沢は食べれません。

日本人は資産持ちでもお金持ちとは言い切れないね。

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